平成30年7月豪雨から1年
昨年の平成30年7月豪雨では、台風7号並びに7月5日から本州付近に停滞する梅雨前線の活動が活発になったことにより、九州から東海にかけて広い範囲で断続的に非常に激しい雨が降り、全国各地で記録的な豪雨となりました。西日本、特に岡山、広島、愛媛などでは甚大な被害を受けました。
また、岐阜県においても猛烈な雨に見舞われ、気象台は岐阜県内で初めて記録的短時間大雨情報が発表されました。
長良川では長雨により、5度にわたる水位のピークを迎え、このうち出動水位を超える水位を3度観測しました。
7月8日の午前3時頃には、岐阜市の忠節観測所において最高水位に達し、戦後最大の洪水である平成16年10月洪水以来、約14年ぶりの大規模出水となり、7月8日午前0時20分、長良陸閘・大宮陸閘も14年ぶりに閉鎖しました。
島水防団は岐阜市島田地区(大縄場大橋下流)において、堤防の川裏法面崩れ及び基盤漏水(がま)を確認したため、釜段工法、シート張り工法を実施し、堤防決壊のリスクを低減する水防活動を行いました。
(法面崩れの現場横の道路も崩落・陥没しました)
この平成30年7月豪雨では、岐阜市においても「大雨特別警報」が初めて発令され、地域防災の一翼を担う我々岐阜市水防団は延べ約2000人の水防団員が、連日連夜にわたり警戒活動、河川巡視、樋門陸閘操作及び水防工法を一丸となって実施しました。
今年もすでに九州南部において記録的大雨による堤防の決壊や河川の氾濫、土砂崩れなどが発生する甚大な被害が相次ぎました。
岐阜市水防団は異常気象により、いつ起こるかわからない長良川の水害から市民の生命財産を守り、安全・安心な生活を実現するため、水防活動などの従事に努めてまいります。
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